企業アカウントのプロフィールを開くと、丸いアイコンが横に六つ並んでいて、その中の「お知らせ」を押すと、中身は一年半前のイベント告知でした。作った当時は正しい情報でした。そのまま残っていることに、社内では誰も気付いていませんでした。
インスタのハイライトとは、24時間で消えるストーリーズを選んで束ね、プロフィールの下に置いておく機能です。作り方の手順そのものは数分で覚えられます。企業のアカウントで時間がかかるのは、何を残すか、いくつ並べるか、誰が直すかを決めるところです。先に結論を書きます。ハイライトは、問い合わせでよく聞かれることを、聞かれる順に並べる場所として作ってください。
ハイライトは、プロフィールに置く常設の棚です
投稿の一覧は新しい順に並びます。見る人が知りたいことが半年前の投稿に書いてあっても、その人はそこまでたどり着きません。ハイライトは、投稿の並びとは別に、置いておきたいものを固定できる場所です。
初めてアカウントを開いた人が見る順番は、名前とプロフィールの文、そのすぐ下のハイライト、それから投稿の一覧です。ハイライトは二番目に見られます。ここに何を置くかは、プロフィールの文と同じ重さで決める価値があります。プロフィール側の書き方は企業のインスタグラムの始め方に整理しました。
作り方は、ストーリーズを出すところから始まります
作り方は二通りあります。過去に出したストーリーズから作る場合は、自分のプロフィール画面を開き、自己紹介文の下に並ぶ丸いアイコンの列にある「+」をタップします。アーカイブに残っているストーリーズの一覧が出るので、束ねたいものを選んで「次へ」を押し、カバー画像と名前を決めて完了です。
出したばかりのストーリーズから作る場合は、そのストーリーズを自分で再生し、画面下の「ハイライト」をタップします。ここで「新規」を選ぶと名前を入れる画面になり、新しい束ができます。既にある束を選べば、そこへ追加されます。
どちらの入り口から入っても、決めることはストーリーズの中身とカバー画像と名前の三つで同じです。
図1 プロフィール画面のどこを押すと、ハイライトが作れるか
つまずくのは、ストーリーズを一度も出していない会社です。この場合、ハイライトに入れる中身がありません。設定でアーカイブへの保存が切れていると、過去に出したストーリーズも残っていません。始める前に、設定とプライバシーの中の「アーカイブとダウンロード」を開き、「ストーリーズをアーカイブに保存」が入っているかを確認してください。ここが切れたまま運用している会社は少なくありません。
名前は日本語で四文字前後に収まると、アイコンの下で読めます。長い名前は途中で切れて表示されます。「サービスのご案内」より「ご案内」のほうが、画面では伝わります。
作った後に中身を足したり外したりもできます。作り直さずに直せるので、最初から完成させようとしなくて構いません。三つ入った状態で公開して、後から増やす進め方で十分です。直すときにどこを押すかは、この記事の後半に書きました。
何を残すかは、問い合わせでよく聞かれる順に決めます
中身を決めるとき、社内で話し合うと「会社紹介」「商品」「採用」のような大きな見出しが出てきます。この分け方だと、見る人は自分の知りたいことがどこにあるか分かりません。
決め方を変えてください。電話やメールで実際によく聞かれることを、多い順に五つ書き出します。営業や店舗の方に聞くと、その日のうちに集まります。営業時間と場所、料金の考え方、注文から届くまでの流れ、よくある質問、採用の応募方法。この五つが並ぶ会社が多いです。
聞かれる順に並べると、左から重要なものが置かれます。見る人は左から見ますし、右にあるものはスクロールしないと出てきません。
ただし、ハイライトの並び順は指でつまんで入れ替えることができません。更新した日時が新しいものから左に並ぶ決まりになっているので、左に出したい束ほど後から手を入れることになります。左端に置きたいハイライトがあるなら、その束にストーリーズを一本追加してください。追加した時点で更新日時が新しくなり、その束が左端に移動します。五つの順番をまとめて入れ替えたいときは、右端に置きたい束から順にストーリーズを足していき、左端に置きたい束を最後にします。
図2 ハイライトは、更新した日が新しいものから左に並びます
これから五つ作る場合も、並べ方を先に決めてから作り始めてください。右端に置きたいものから順に作り、左端に置きたいものを最後に作ります。何も決めずに思い付いた順で作っていくと、最初に作ったものが一番右に押し出されていきます。
一方で、載せないものも決めてください。実績や受賞歴、社内の行事の写真は、社外の人が知りたいことの上位には入ってきません。お預かりしているアカウントでも、この種類のハイライトは閲覧数が伸びないまま残っていることが多いです。社内で見せたい情報と、社外の人が探している情報は、たいてい別のものになります。
カバー画像は、社内で足せる作り方にしてください
カバー画像を外部に作ってもらった会社で、半年後にハイライトを一つ増やしたくなり、同じ形の画像が作れずに止まった例があります。凝ったカバーほど、後から足せません。
避けたいのは、写真を切り抜いた一点ものや、細かい飾りの入ったものです。おすすめは、背景を一色に決めて、その上に線だけのアイコンか短い文字を置く形です。この形なら、担当者が変わってもスマートフォンの無料のアプリで同じものを作れます。
色は、プロフィールのアイコンと合う一色に統一してください。ハイライトが六つあって色が六種類あると、目立たせたいところが分からなくなります。
古い中身は、半年に一度、一本ずつか束ごとに外します
ハイライトの一番の困りごとは、作ったまま放置されることです。投稿は新しいものが上に来るので古さが目立ちませんが、ハイライトは手を入れない限り中身が変わらないまま並び続けます。期間限定の告知、終了したキャンペーン、価格が変わる前の説明が、そのまま出ています。
直す操作は、やりたいことによって押す場所が変わります。中身をまとめて足したり外したり、カバー画像や名前を変えたいときは、プロフィールでその束を長押しして「ハイライトを編集」を開きます。一本だけを外すなら、そのハイライトを開いて外したいストーリーズを表示し、「その他」から「ハイライトから削除」を選ぶほうが早いです。束ごといらなくなったときは、長押しのメニューから「ハイライトを削除」を選びます。
束を消しても、アーカイブへの保存が入っていればストーリーズはアーカイブに残ります。同じ中身でもう一度作り直せるので、消す判断は戻せます。
図3 直したいものによって、押す場所が変わります(模式図)
見直す間隔を先に決めてください。半年に一度、あるいは料金や営業時間が変わったときです。見るのは三点です。中身が今も正しいか、順番が今の問い合わせの多さと合っているか、一度も見られていない束がないか。ハイライトごとの閲覧数はインサイトから確認できます。
終了したキャンペーンの告知は、束ごと消すか、中身を外して次の告知を入れ直すかの二択です。「お知らせ」のように中身を入れ替えても名前が合う束を一つ用意しておくと、告知のたびに作り直さずに済みます。ただし、冒頭の会社で一年半前の告知が残っていたのも、この種類の束です。入れ替える前提の束は、見直しのときに最初に開いてください。
数は五つか六つまでに絞ってください。増やすほど見直しの手間が増え、更新されないものが混ざります。アカウント全体の点検の進め方は企業インスタアカウントの点検手順に書きました。
今日、一つだけ作るなら
これから作る場合は、最初の一つに「よくある質問」を選んでください。問い合わせでよく聞かれることを三つか四つ、ストーリーズにして束ねます。この一つがあると、プロフィールを見た人が自分で答えを見つけられるようになります。
プロフィールまで来た人がその先へ進んでいるかは、プロフィールアクセスの数字で追えます。見方はプロフィールアクセス率に整理しました。ハイライトを直した月と、その前の月の数字を並べて見てください。