「ココナラで見つけた出品者に、インスタの運用をお願いしようと思っています。何を見て選べばいいですか」。SNSの外注先を探している担当者から、そう相談されることがあります。ココナラのようなスキルマーケットは、出品者が作った商品(パッケージ)を選んで購入する仕組みです。制作会社に直接相談する場合とは、頼み方そのものの構造が違います。この記事では、その違いを整理したうえで、出品ページの説明文や購入前のやり取りで何を確認すればよいかをまとめます。ココナラで活動している出品者や、個人での受託そのものを否定する話ではありません。頼み方の構造が違うことで、確認すべき項目も変わるという話です。

ココナラで頼む場合と、制作会社に直接頼む場合で何が違うか

スキルマーケットで依頼する場合は、出品者があらかじめ用意したパッケージの中から、自社の状況に近いものを選んで購入します。金額と作業の範囲は、原則として出品ページに書かれた内容が土台になります。一方、制作会社に直接相談する場合は、まず自社の状況を伝えたうえで、必要な作業の範囲を組み立ててもらう進め方になります。どちらが優れているという話ではなく、範囲が先に決まっているか、あとから組み立てるかという順番の違いです。

窓口の形も異なります。スキルマーケットでは、購入前のやり取りから納品後の連絡まで、基本的にマーケットのメッセージ機能を通して一人の出品者とやり取りします。制作会社の場合は、担当の窓口を介して複数人が関わっていることが多く、担当者が対応できない場面でも別の人が引き継げる仕組みを持っていることがあります。

継続のしやすさにも違いが出ます。スキルマーケットのパッケージは、単発の購入を前提に作られていることが多く、翌月も続けたい場合は、あらためて同じパッケージを購入し直す形になるのが一般的です。制作会社に依頼する場合は、最初から継続を前提にした契約として組みやすい傾向があります。どちらの形が自社に合うかは、単発で切り出したい作業があるのか、長く続ける前提の体制を探しているのかによって変わります。

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出品パッケージの説明文で確認しておきたい項目

出品ページの説明文は、出品者によって書き方の詳しさが大きく異なります。契約前に、次の項目が書かれているかを確認してください。

確認する項目 見るポイント
含まれる作業 投稿文の作成だけか、画像や動画の作成まで含むか
別料金になるもの 撮影、素材の追加作成、修正の追加対応などが別料金かどうか
月あたりの本数 投稿文や画像を月に何本作るのか、決まっているか
修正の回数 出し戻しの上限が決まっているか、無制限とうたわれているか
報告の有無 数字の報告があるか、あるとすればどんな頻度・形式か
投稿の実行者 実際に投稿ボタンを押すのが出品者側か、自社側か

特に見落とされやすいのが、報告の有無と投稿の実行者です。パッケージの説明文には投稿文の作成までしか書かれていないのに、なんとなく運用全体を任せられると思い込んでしまうことがあります。説明文に書かれていない作業は、原則として含まれていないと考えて、購入前に確認したほうが安全です。

購入前のメッセージで聞いておきたいこと

ココナラなどのスキルマーケットには、購入前に出品者へ質問できるメッセージの仕組みがあります。この段階で、次のような点を確認しておくと、購入後の認識のずれを減らせます。

  • これまでにどんな業種のSNSを担当したことがあるか、実績を見せてもらえるか
  • 自社の状況(フォロワー数、これまでの投稿の有無、投稿の頻度)に当てはめても、パッケージの金額は変わらないか
  • 依頼が終わったあと、作成した投稿文や画像のデータ、アカウントの権限はどう返してもらえるか
  • 連絡が取れる時間帯と、返信までの目安
  • パッケージの範囲を超えた場合、追加費用がいくらからどんな条件で発生するか

「怪しいので聞いています」ではなく、「購入前に決めておきたいので教えてください」という聞き方であれば、多くの出品者は自然に答えてくれます。質問への回答が具体的に返ってくるかどうかも、判断材料の一つになります。答えにくそうな反応をされた場合は、その反応自体も一つの情報として受け取ってください。

向いている依頼と、範囲を確かめたほうがいい依頼

スキルマーケットでの依頼は、作業の範囲がはっきり切り出せる内容と相性がよい傾向があります。投稿文だけを作ってほしい、決まった枚数の画像だけを作ってほしい、今のアカウントを見てもらって改善点だけ教えてほしいといった、単発で完結する依頼です。範囲が最初から明確なため、パッケージの説明文と実際の依頼内容を照らし合わせやすくなります。

一方で、SNSをどう育てていくかという方針そのものから任せたい場合や、複数のSNSを横断して見てほしい場合、社内の他部署に向けて定例で報告してほしい場合は、既製のパッケージの範囲を超えることが多くなります。こうした依頼をする場合は、購入前のメッセージで、方針の相談から入ってもらえるのか、範囲を広げた金額に組み直してもらえるのかを、あらかじめ確認しておく必要があります。

乗り換えの相談を受ける立場で見ていると、パッケージの説明文に書かれていた範囲と、実際に必要だった作業の範囲がずれていた、という話を聞くことがあります。出品者が説明を怠っていたというより、購入する側が「このくらいは含まれているだろう」と思い込んでいたケースが多い印象です。範囲を確かめる一手間が、あとの認識のずれを防ぎます。

依頼前の最終確認

ここまでの内容を、購入前に確認する項目としてまとめます。

  1. 含まれる作業と、別料金になる作業が説明文に書かれているか
  2. 月あたりの本数と、修正の回数に上限があるか
  3. 数字の報告があるか、頻度と形式はどうか
  4. 依頼終了後のデータやアカウント権限の返し方が決まっているか
  5. 自社が任せたい内容が、単発で切り出せる作業か、方針の相談から必要な作業かを自分で整理できているか

気になる項目に印をつけて、購入前のメッセージで出品者に一つずつ確認してください。回答が具体的に返ってくるかどうかも、依頼先を選ぶ材料になります。